2006年10月26日

提訴3周年!10・17NTT反リストラ裁判闘争報告集会

img_140013_41348893_1.jpg


%%%


「昔、ド根性ガエルという漫画がありましたが、労働者はいくら弾圧されて

も、いくら圧殺されようとも雑草のように負けません。いくらコンクリート

で固めようとし、固めたとしても、雑草は、ボコボコとすきがあればどこか

らでもたちあがります。労働者というものはそういう雑草のようなもので、

いつでも、どこからでも立ち上がるものだと思います」。(原告団・古宮

正道明さんの「決意表明」より)


%%%


 先日、文京シビックセンターで開かれた「提訴3周年!10・17NTT

反リストラ裁判闘争報告集会」(主催:電通労組)に参加してきました。新

自由主義に真正面から挑もうという決意のあらわれた熱気あふれる集会でし

た。また、文章だけでは伝わりにくいかもしれませんが、原告団の古宮さん

の決意表明(古宮節)は、とても感動的でした。



 以下、電通労組のHPに載せられている報告記を紹介します。



 NTT反リストラ裁判は「見せしめ配転」の撤回をもとめて丸三年の闘い

の中、去る9月13日最終証人尋問で実質的な審理を終了し、あとは2月1

4日の結審に向けた最終準備書面提出と最終意見陳述を残すのみとなった。

9月29日には、原告全面勝訴の札幌地裁判決が出された。この勝利をテコ

に原告団と電通労組は、結審、判決に向けた最後のダメ押しの闘いを展開す

べく集会を開催したのである。


 冒頭、大内電通労組委員長は、裁判の経過と意義を説明、「NTT反リス

トラ闘争は、新自由主義に対する闘いであり、企業を超えた闘いが必要だ。

9・29札幌地裁判決を次につなげる闘いで、結審・判決における勝利を勝

ち取っていく」と挨拶。


 続いて日野電通労組書記長による基調報告。報告は、3年前提訴時にかか

げた裁判闘争の4つの目的・・@11万人リストラの違法性・不当性を暴き

出し「企業の横暴を許さない闘い」を社会的に創り上げること、ANTTリ

ストラは雇用破壊であり、労働者が人間として尊重され安心して働き続けら

れる社会的ルールを確立するための闘い、B新自由主義政策がもたらす公共

サービスの破壊との闘い、C労働者のための労働組合・労働運動を再構築し

ていく闘い、これらを再確認し、多国籍資本の横暴と対決するために国境を

越えて闘う労働者の団結と結合を創り出そう!と訴えた。


 小さな会場は、この時点でほぼ満席となった。基調報告を満場の拍手で確

認、次にこれまで裁判を支えてきた労組、団体から連帯の挨拶を受けた。最

初に挨拶に立った全労協藤崎議長の力強い激励をはじめ、田宮全統一委員

長、国労闘争団高橋氏、郵政労働者ユニオン須藤氏、N関労協議会平野事務

局長、神奈川県共闘竹内議長、ATTAC・JAPAN栗原氏より連帯の挨

拶をいただいた。最後に韓国山本労組キム・ヨンハ、ア・ウンテ、キョ・ウ

ンドク三氏の遠征団が登壇、闘争報告、支援を訴えた。


 集会のハイライト。韓国山本労組の遠征団に加え、原告団全員が壇上へ、

「電通労組の闘いの歌」(原曲メロディーは韓国「鉄の労働者」)をともに

合唱した。思わぬハプニングに会場も騒然。それにしても力強い歌声、実は

原告全員が2時間年休を取得、事前練習を行っていたのであった。


 弁護団アピールを原告最年長の古舘氏が代読。結審に向けた署名活動の呼

びかけを原告緒方氏、裁判経過の詳しい報告を原告成田氏が行った。最後の

極めつけは原告古宮氏による原告団決意表明である。


「日本では単身赴任が当たり前のようになっているが、このような仕事と家

族が離れ離れの生活など他の国ではとても考えられないものであり、この日

本における常識をくつがえすための闘いです」「非常な苦痛と、苦渋の決断

を迫られました。地元に残れば実質4割ちかくの賃金カット、そうでなけれ

ば東京。家族も含め非常な苦痛、苦渋の選択を迫られました。1月末までに

返事をしなければならないため、その年の正月は重苦しい正月だったことを

思い出します」

「私は、ただただ会社のやりかたは許さないという怒りだけで東京にきまし

た。パソコンもまったくできませんでしたので大変不安でしたがどっこい3

年間も生き延びています。これは、ここに結集された皆さんの支援があった

からやってこれたのだと思います」

「たしか電通労組を結成したとき、海燕のようになろうと言っていたことを

思い出しました。海燕は、嵐のなかでも自由奔放にスイスイととびまわって

います。・・・電通労組は、断固として闘いますので今後ともよろしくお願

いします。本日はたいへんありがとうございました」


 次々と飛び出す“古宮節”に会場の高揚は最高潮に達した。そこで首都圏

支部後藤委員長による「団結頑張ろう!」。会場がひとつになり、結審・判

決に向かう闘う意思は見事に固まった。


・ 基調報告前文
http://www.dentu-rouso.com/saiban/061017kichou.htm
・ 各団体からの連帯挨拶
http://www.dentu-rouso.com/saiban/061017renntai.htm
・ 弁護師団アピール
http://www.dentu-rouso.com/saiban/061017ben.pdf
・ 裁判闘争経過報告
http://www.dentu-rouso.com/saiban/061017saiban.htm
・ 原告団意志表明
http://www.dentu-rouso.com/saiban/061017komiya.htm


署名用紙
・ NTT東日本社高部社長宛
http://www.dentu-rouso.com/saiban/shomeiyousintt.pdf
・ 東京地裁民事11部佐村裁判長宛
http://www.dentu-rouso.com/saiban/shoemiyousisaibansho.pdf>

posted by クッタア at 15:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月01日

7/28 公共サービス研究会 報告その2

03120900.DSCF0002.JPG03120823.DSCF0001.JPG


※ 報告者のお二人です。 お疲れさまでした。 (^o^)


 こんにちは。7月28日の公共サービス研究会について報告します。今回

のテーマは「保育園民営化」でした。参加人数は15、6名ほど。身近な問

題ともあって、非常に活発な議論ができました。


 報告者はお二人。まず、小竹広子さんからは、「5.22横浜地裁判決」

と、「保育園民営化とは何か」ということについてお話しいただきました。


 横浜市では条例により、2004年に4つの保育園が民営化されました。

この4保育園では職員が総入れ替えされ、その後、子どもが怪我するなど、

事故が多発しました。このような事態をうけて、4園の保護者らは市を相手

取り、条例の取消と、民営化によって受けた精神的苦痛への損害賠償をもと

めて、訴訟をおこしていました。


 今年5月22日の横浜地裁判決では、民営化自体を違法とできなかったも

のの、行政の「拙速な民営化」を違法とする判決を勝ちとりました。また、

児童・保護者らの保育を受ける権利を「法律上保護された利益」と認定させ

たという点でも意義がある、と小竹さんは話していました。


 また、小竹さんからは、保育園民営化そのものの問題点についてもお話い

ただきました。とくに、行政はこれまでのような画一的な保育サービスでは

なく、「ニーズにあった多様なサービスを提供」するために民営化すると主

張しているが、それは疑わしいとおっしゃていました。


 「多様なサービス」とは、夜間保育・休日保育・幼児保育のような保育サ

ービスや、「バウチャー制」のように、親が経済力にみあった「自由な」保

育園選択のできる制度のことを指しています。行政は、民営化すれば、こう

したサービスを実現できる、と主張しています。


 ですが、小竹さんは「夜間保育はたしかに親にとっては便利だが、長時

間、親と離れていなくてはならない子どもにとってはどうなのか?」「親に

は見えない、子どもの感性を育てるということも意識しなくてはならない」

とおっしゃっていました。また、「バウチャー制」については、所得によっ

て保育格差が生まれてしまい、保育の頃から社会階層が固定化される危険性

がある、と指摘していました。


※ バウチャー制については、報告その1(あんどう記)をご覧ください。


 もう一人の報告者、宮下智行さんからは、練馬区の保育園民営化の現状に

ついて、お話いただきました。練馬区では、2005年12月から公設民営

(民間委託)というかたちで保育園民営化が進められてきました。とくに、

宮下さんの関わっていらっしゃる光ヶ丘第八保育園は、「ピジョン」という

育児用品メーカーに運営が委託されました。


 お話によると、民営化されてから半年間で、園長をふくむ14名が退職し

たそうです。そのうちほどんどが、朝6時〜夜9時勤務など、劣悪な労働条

件のなかで体をこわして辞めていったそうです。


 報告のなかで、「ピジョン」の保育士募集広告をみせていただいたのです

が、「時給850円」「即日勤務可能な方」など、保育の質を保つのに「本

当に大丈夫か?」と一目で不安になってしまうような内容でした。


 質疑のなかで、小竹さんも宮下さんもおっしゃっていたのですが、民間で

はコスト削減のために、若い保育士を雇う傾向にあり、しかも年契約で雇う

(園長さえ!)のが一般的だそうです。そうなると、ベテラン保育士が育た

なくなり、結果として保育の質が低下してしまいます。こうしたお話を聞く

なかで、行政言う「ニーズにあった多様なサービス」って一体何なの?と、

あらためて考えさせられました。


 働く人にも、多くの利用者にも犠牲を強いる保育園民営化に反対!



くりはら記
posted by クッタア at 17:40| Comment(1) | TrackBack(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

7/28 公共サービス研究会 報告その1

みなさま

 こんにちは。先週金曜の公共サービス研究会は、保育園の民営化について

のお話でした。タイミングよいことに、首相の諮問機関である「規制改革・

民間開放推進会議」が、「規制改革・民間開放の推進のための重点検討事項

に関する中間答申」を昨日出しました。

http://www.kisei-ikaku.go.jp/publication/2006/0731/item060731_01.pdf


 ちなみにこの会議の議長は、プロ野球の球団合併や村上ファンドなど、ト

ラブルの背後に必ず潜んでいる、オリックスの宮内義彦です。


 この報告書の「重点検討の分野」の章では、「保育分野」に一節が割かれ

ています。そこでは利用者に対する保育料の直接補助方式の導入が提唱され

ています。現在のしくみでは、自治体からの補助金が認可保育園にのみ給付

され、認可外保育園は対象外となっている。これでは子供が認可保育園に通

う世帯にだけ補助金が行き届くことになるので不公平である。そこで従来の

保育施設に補助する方式をやめて、利用者に直接補助をする方式(いわゆる

バウチャー制)にするのが公平というのが導入の理由だそうです。


 補助金の不公平を問題にするならば、まず認可外の保育園をしっかりと補

助して、設備を充実させて、認可保育園にすればよいだろう、と僕でも思う

わけです。そうすれば待機児にも保育を提供できるわけだし。「推進会議」

では10人以上の大人が会議しているのに、こんなむちゃくちゃな論理に突っ

込む人がいなかったのでしょうか。


 「推進会議」はバウチャー方式によって親の保育の選択権が広がると主張

しています。この方式が本当に利用者の選択の幅を広げるのかについて、公

共サービス研究会で講師の小竹さんは、次のように否定的な見解を述べてい

ました。


バウチャー方式では、補助金+自己負担分で保育費をまかなわなくてはなら

ない。この自己負担分をたくさん払える人は、「専門講師による絵画教室、

音楽教室、体育教室」のオプションつき保育を享受できる。結局、保育の選

択の幅が広がるのは、多額の自己負担分を支払える親だけである。こうして

運よくお金持ちの親に生まれた子供だけが、小さい頃から完備された施設で

創造力と情操力を養う保育を受けることになる。


 たしかこのようなことを話されていたと思います。これでは「再チャレン

ジ推進」の以前に、最初からハンディを背負ってチャレンジする子供が増え

てしまいますね。金曜の学習会の詳しい報告は、もうすぐ公共サービス研の

ブログで見ることができると思うので、今しばらくお待ちください。


あんどう記
posted by クッタア at 17:28| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月23日

7/28 公共サービス研究会

「保育園のミンエイカに待った!」

〜民営化の何が問題なのか〜


講師 小竹広子さん(「労働情報」編集部)
日時 7月28日(金) 18:30〜
場所 文京シビックセンター5階研修室B
交通 地下鉄「春日駅」「後楽園」すぐ、JR水道橋徒歩10分
費用 500円


%%% %%% %%%


 「官から民へ」のスローガンの下、小泉政権はさまざまな公共サービスを

民間に開放してきました。それは「サービス向上」の掛け声とは裏腹に、国

や地方自治体による公共サービスへの義務を放棄することでした。その流れ

は、子どもの成長と安心して保護者が働くことができる環境を保障してきた

「保育」という分野にまで及んでいます。


 さる5月22日、横浜地裁は、民営化を強引に進めたとして横浜市の保育所民

営化に「違法」の判決を下しました。この判決は、これまでなかば強引に進

められてきた保育所の民営化に一石を投じるものでした。この判決で、なに

が問題とされ、今後の運動に何を課題として残したのか。「労働情報」編集

部員で、同誌2006年6月15日号に「何でもミンエイカに、待った! 拙速な保

育園民営化、『違法』と判決」を執筆された小竹広子さんにお話を伺いま

す。


 また2005年12月に運営を民間委託した区立光が丘第八保育園をめぐ

り、区が業務委託した大手・育児用品メーカー「ビジョン」と契約し委託料

を支出したのは違法だとして、練馬区の住民が志村豊志郎区長を相手取り、

契約を無効にし、委託料約3億1千万円の区への返還などを求める訴えを起

こしました。同園では、ピジョンへの委託強行後、3月までの4カ月間で職

員の約三分の一に当たる計8人の保育士が退職し、同社に対して区長自ら改

善勧告を出しました。その後、園長の退職・交代に加え、4月1ヵ月で保育

士4人が退職しています。原告の一人である練馬区在住の宮下智行さんか

ら、練馬区における民営化推進の問題点と現状をうかがいます。

posted by クッタア at 02:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。