2008年01月22日

1月26日 グローバルアクション

■ 1・26グローバルアクション ワークショップ
□ 公共サービスを取り戻そう
■ No!G8夕張フォーラムに向けたキックオフ集会
□ 夕張市の自治体破綻と都立病院における民営化から考える

◆お話し
 本田雅和さん 朝日新聞社北海道報道センター夕張臨時支局長
 大利英昭さん 都庁職病院支部駒込分会 書記長

日時 1月26日(土)12:30〜15:00
場所 荒川区生涯学習センター 第四会議室
交通 JR三河島駅徒歩5分
    http://www1.tcn-catv.ne.jp/sgc/index.html
主催 ATTAC Japan(首都圏)公共サービス研究会

最大の公共サービス破壊といえる自治体破綻に直面する夕張
地域医療サービスに浸透しようとする儲けの論理に抵抗する都立病院の闘い

今回の公共サービス研究会は、WSFあらかわ1・26グローバルアクションのワークショップのひとつとして登場します。7月洞爺湖サミットに対抗する取り組みのひとつとして「夕張フォーラム」を6月に予定しています。そのスタート集会として位置づけています。参加を!

以下、長めの案内です。

+ + + + + +

7月に北海道洞爺湖で開催されるG8サミットのメイン会場、「ザ・ウィンザーホテル洞爺」は、93年に北海道拓殖銀行が総事業費700億円をかけて建設したホテルでしたが、97年拓銀の破綻をうけて倒産しました。このホテルは80年代から拡大した拓銀をはじめとする邦銀の乱脈経営とバブル投資、そしてその破綻を象徴する建物になりました。その後、警備会社のセコムが所有者となり、2002年に業務再開。それが「再チャレンジ」を掲げる安倍晋三前首相の目に留まり、今回のサミット会場になったのでした。

しかし北海道の現実は、決してウィンザーホテルのような華やかなものばかりではありません。とりわけ戦後初めての自治体破綻として注目を浴びた夕張市の状況は、国際通貨基金(IMF)のコンディショナリティ受入れ国のように、厳しいものです。市民病院が民営化され、養護老人ホームが廃止、市民負担は増大し、人材流出が止まりません。

夕張市の破綻の原因は多岐に渡りますが、なかでも国のエネルギー政策の大転換と、それを乗り切るためのハコモノ行政と利権構造などが挙げられます。地域の公共サービスがいかに切り捨てられているのか。ATTAC Japan公共サービス研究会では、朝日新聞社北海道報道センター夕張臨時支局長の本田雅和さんをお招きして、夕張市の自治体破綻問題と現状をお伺いします。

またWSFあらかわということで、地域医療にかけられている民営化攻撃の問題も取り上げます。荒川の住民も多数利用している都立駒込病院では、診療業務(医師、看護師等の業務)については都が直営で実施し、民間事業者が老朽化した既存施設を改修し、機能を向上させとともに、維持管理及び運営を行う方式(RO方式)によるPFI事業(民間資金の活用による社会資本整備)が導入されようとしてます。医療施設の管理を民間の企業にまる投げするというやり方です。この事業を2007年3月に落札したのは、三菱商事を代表とする企業グループ。契約期間は事業契約締結の日から約20年間で、落札価格は1861億5300万円余りにのぼります。

駒込病院では、この民営化によって公的医療サービスの分野に民間企業の論理が導入されるのではない、という不安が広がり、利用者や職員が一緒になって問題に取り組んでいます。民営化=公共サービスの破壊に反対する論理と実践はいかにあるべきか。駒込病院を守る具体的な運動事例から考えてみたいと思います。

首切り撤回をもとめ21年目の闘いに突入した国鉄闘争。昨年から始まった地域と利用者と労働者を結ぶユニークな闘いも紹介します。

今回のワークショップは、G8諸国などがすすめる新自由主義グローバリゼーションに対抗するための論理と実践を築きあげていくひとつの試みとして、6月に夕張で開催を予定している「夕張フォーラム」のキャンペーンスタート集会としても位置づけられています。

公共サービスを私たちの手に取り戻さなければなりません。日本各地で、そして世界中で繰り広げられている公共サービスを取り戻すためのたたかいを、希望と連帯のグローバリゼーションでつないでいきたいと思います。

※「駒込病院を守る会」では、PFI計画撤回のために1万人署名を集め都議会に提出予定です。ATTAC公共サービス研究会でも署名集めに協力したいと思いますので、当日会場での署名にご協力ください。
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2007年04月25日

5/24 公共サービス研究会

5.24 公共サービス研究会


【破綻したニュージランドの規制緩和を分析する!】


 規制緩和の成功国としてニュージランドが国際的に脚光を浴

び、日本からも各界の関係者が続々と訪問しました。そのニュー

ジランドが、数年前より規制緩和政策の見直しが進んでいること

を聞き、実態を調査する目的で、アジア太平洋労働者連帯会議

(APSWL)日本委員会(http://www.jca.apc.org/apwsljp/

の呼びかけにより、2月24日から3月5日にかけて12名が交

流団としてニュージランドを訪問しました。


 とりわけ郵政、国鉄、清掃(自治体)を中心に、銀行や病院な

どの労組や職場を訪問し、交流と調査を行ってきました。


 日本国内に於いても国鉄や電電などの公共事業が民営化され、

安全やサービス、労働条件の切り捨ての弊害もでていますし、郵

政の民営化や公務員職場の委託や非正規労働者への置き換えな

ど、さらに公的サービスの切り売りが行われようとしています。


 こうしたグットタイミングで報告会を開催し、公共サービス切

り捨てに対するオルタナティブな活動に役立てて行ければ幸いに

思います。多くの皆さんの参加をお待ちしています。


報告者
清掃 河津竜司・自治労公共サービス清掃労組書記長
鉄道 岩崎松男・鉄建公団訴訟原告団
郵政 棣棠浄・郵政ユニオン副委員長 
※ 映像報告もあります


日時 5月24日(木)18:30〜
会場 和泉橋区民館(神田佐久間町1−11)洋室C会議室
    ※「郵政労働者ユニオン」で予約しています
交通 JR秋葉原駅昭和通り口から徒歩2分
    都営新宿線岩本町駅から徒歩3分
    東京メトロ日比谷線秋葉原駅から徒歩1分
会費 500円


ATTAC Japan(首都圏)公共サービス研究会
http://public-service.seesaa.net/
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2006年11月11日

11/30 公共サービス研究会


「自治体業務のアウトソーシングと市場化テスト」


講師 伊藤 久雄さん(社団法人 東京自治研究センター事務局長)
日時 11月30日(木) 18:30〜
場所 文京シビックセンター3階和室
交通 地下鉄「春日駅」「後楽園」すぐ、JR水道橋徒歩10分
費用 500円


 「競争の導入による公共サービスの改革に関する法律」が今年5月成立し

ました。いわゆる「民間が担うことができるものは民間に委ねる」というこ

とで、「競争入札に付し、公共サービスの質の維持向上及び経費削減を図る

改革(競争の導入による公共サービスの改革)」実施にむけ、必要な措置を

講ずると法律は謳っています。


 市場原理主義に基づく新自由主義的経済は、公共サービスも含めた「あら

ゆるものを商品化」し、徹底した規制緩和と民営化を通して「利益の最大

化」を図ろうとしています。この公共サービス業務の民間への「切り売り」

は、国・地方自治体の責任放棄であり、公共サービスに投入される公的資金

の民間への流出です。


 また、この法律は「民間事業者に業務が委ねられたら公務員の配置転換の

措置をとる」としており、公務員削減と一体となった公共サービスの民営化

に道を開く法といえます。


 競争と経費削減で「質の維持向上」など期待できません。耐震偽装やJR

事故などを見れば明確です。生活の安定、安心確保のために、公共サービス

を防衛することが求められています。労働者や市民の安心、安全を確保・維

持するための公共サービスの提供は、国、地方自治体の責務であり、必要か

つ充分な人的配置と経費をかけるのは当然です。


 規制緩和の名の下に、官から民へと業務の切り出しが進められています。

そうした自治体業務のアウトソーシングの現状を検証すると共に今年4月か

ら開始された市場化テストの内容を報告いただき、今後の公共サービスの有

り様や問題点・対案運動などを議論しあいたいと思います。



<規制改革・民間開放推進会議HPより>

【市場化テストとは】

これまで「官」が独占してきた「公共サービス」について、「官」と「民」

が対等な立場で競争入札に参加し、価格・質の両面で最も優れた者が、その

サービスの提供を担っていくこととする制度です。


【市場化テストの導入目的】

a.. 公共サービスの質の向上

b.. 公共サービスの効率化(経費・人員の節減)

(※地域産業の活性化にもつながる) 
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2006年10月26日

提訴3周年!10・17NTT反リストラ裁判闘争報告集会

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「昔、ド根性ガエルという漫画がありましたが、労働者はいくら弾圧されて

も、いくら圧殺されようとも雑草のように負けません。いくらコンクリート

で固めようとし、固めたとしても、雑草は、ボコボコとすきがあればどこか

らでもたちあがります。労働者というものはそういう雑草のようなもので、

いつでも、どこからでも立ち上がるものだと思います」。(原告団・古宮

正道明さんの「決意表明」より)


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 先日、文京シビックセンターで開かれた「提訴3周年!10・17NTT

反リストラ裁判闘争報告集会」(主催:電通労組)に参加してきました。新

自由主義に真正面から挑もうという決意のあらわれた熱気あふれる集会でし

た。また、文章だけでは伝わりにくいかもしれませんが、原告団の古宮さん

の決意表明(古宮節)は、とても感動的でした。



 以下、電通労組のHPに載せられている報告記を紹介します。



 NTT反リストラ裁判は「見せしめ配転」の撤回をもとめて丸三年の闘い

の中、去る9月13日最終証人尋問で実質的な審理を終了し、あとは2月1

4日の結審に向けた最終準備書面提出と最終意見陳述を残すのみとなった。

9月29日には、原告全面勝訴の札幌地裁判決が出された。この勝利をテコ

に原告団と電通労組は、結審、判決に向けた最後のダメ押しの闘いを展開す

べく集会を開催したのである。


 冒頭、大内電通労組委員長は、裁判の経過と意義を説明、「NTT反リス

トラ闘争は、新自由主義に対する闘いであり、企業を超えた闘いが必要だ。

9・29札幌地裁判決を次につなげる闘いで、結審・判決における勝利を勝

ち取っていく」と挨拶。


 続いて日野電通労組書記長による基調報告。報告は、3年前提訴時にかか

げた裁判闘争の4つの目的・・@11万人リストラの違法性・不当性を暴き

出し「企業の横暴を許さない闘い」を社会的に創り上げること、ANTTリ

ストラは雇用破壊であり、労働者が人間として尊重され安心して働き続けら

れる社会的ルールを確立するための闘い、B新自由主義政策がもたらす公共

サービスの破壊との闘い、C労働者のための労働組合・労働運動を再構築し

ていく闘い、これらを再確認し、多国籍資本の横暴と対決するために国境を

越えて闘う労働者の団結と結合を創り出そう!と訴えた。


 小さな会場は、この時点でほぼ満席となった。基調報告を満場の拍手で確

認、次にこれまで裁判を支えてきた労組、団体から連帯の挨拶を受けた。最

初に挨拶に立った全労協藤崎議長の力強い激励をはじめ、田宮全統一委員

長、国労闘争団高橋氏、郵政労働者ユニオン須藤氏、N関労協議会平野事務

局長、神奈川県共闘竹内議長、ATTAC・JAPAN栗原氏より連帯の挨

拶をいただいた。最後に韓国山本労組キム・ヨンハ、ア・ウンテ、キョ・ウ

ンドク三氏の遠征団が登壇、闘争報告、支援を訴えた。


 集会のハイライト。韓国山本労組の遠征団に加え、原告団全員が壇上へ、

「電通労組の闘いの歌」(原曲メロディーは韓国「鉄の労働者」)をともに

合唱した。思わぬハプニングに会場も騒然。それにしても力強い歌声、実は

原告全員が2時間年休を取得、事前練習を行っていたのであった。


 弁護団アピールを原告最年長の古舘氏が代読。結審に向けた署名活動の呼

びかけを原告緒方氏、裁判経過の詳しい報告を原告成田氏が行った。最後の

極めつけは原告古宮氏による原告団決意表明である。


「日本では単身赴任が当たり前のようになっているが、このような仕事と家

族が離れ離れの生活など他の国ではとても考えられないものであり、この日

本における常識をくつがえすための闘いです」「非常な苦痛と、苦渋の決断

を迫られました。地元に残れば実質4割ちかくの賃金カット、そうでなけれ

ば東京。家族も含め非常な苦痛、苦渋の選択を迫られました。1月末までに

返事をしなければならないため、その年の正月は重苦しい正月だったことを

思い出します」

「私は、ただただ会社のやりかたは許さないという怒りだけで東京にきまし

た。パソコンもまったくできませんでしたので大変不安でしたがどっこい3

年間も生き延びています。これは、ここに結集された皆さんの支援があった

からやってこれたのだと思います」

「たしか電通労組を結成したとき、海燕のようになろうと言っていたことを

思い出しました。海燕は、嵐のなかでも自由奔放にスイスイととびまわって

います。・・・電通労組は、断固として闘いますので今後ともよろしくお願

いします。本日はたいへんありがとうございました」


 次々と飛び出す“古宮節”に会場の高揚は最高潮に達した。そこで首都圏

支部後藤委員長による「団結頑張ろう!」。会場がひとつになり、結審・判

決に向かう闘う意思は見事に固まった。


・ 基調報告前文
http://www.dentu-rouso.com/saiban/061017kichou.htm
・ 各団体からの連帯挨拶
http://www.dentu-rouso.com/saiban/061017renntai.htm
・ 弁護師団アピール
http://www.dentu-rouso.com/saiban/061017ben.pdf
・ 裁判闘争経過報告
http://www.dentu-rouso.com/saiban/061017saiban.htm
・ 原告団意志表明
http://www.dentu-rouso.com/saiban/061017komiya.htm


署名用紙
・ NTT東日本社高部社長宛
http://www.dentu-rouso.com/saiban/shomeiyousintt.pdf
・ 東京地裁民事11部佐村裁判長宛
http://www.dentu-rouso.com/saiban/shoemiyousisaibansho.pdf>

posted by クッタア at 15:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月01日

7/28 公共サービス研究会 報告その2

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※ 報告者のお二人です。 お疲れさまでした。 (^o^)


 こんにちは。7月28日の公共サービス研究会について報告します。今回

のテーマは「保育園民営化」でした。参加人数は15、6名ほど。身近な問

題ともあって、非常に活発な議論ができました。


 報告者はお二人。まず、小竹広子さんからは、「5.22横浜地裁判決」

と、「保育園民営化とは何か」ということについてお話しいただきました。


 横浜市では条例により、2004年に4つの保育園が民営化されました。

この4保育園では職員が総入れ替えされ、その後、子どもが怪我するなど、

事故が多発しました。このような事態をうけて、4園の保護者らは市を相手

取り、条例の取消と、民営化によって受けた精神的苦痛への損害賠償をもと

めて、訴訟をおこしていました。


 今年5月22日の横浜地裁判決では、民営化自体を違法とできなかったも

のの、行政の「拙速な民営化」を違法とする判決を勝ちとりました。また、

児童・保護者らの保育を受ける権利を「法律上保護された利益」と認定させ

たという点でも意義がある、と小竹さんは話していました。


 また、小竹さんからは、保育園民営化そのものの問題点についてもお話い

ただきました。とくに、行政はこれまでのような画一的な保育サービスでは

なく、「ニーズにあった多様なサービスを提供」するために民営化すると主

張しているが、それは疑わしいとおっしゃていました。


 「多様なサービス」とは、夜間保育・休日保育・幼児保育のような保育サ

ービスや、「バウチャー制」のように、親が経済力にみあった「自由な」保

育園選択のできる制度のことを指しています。行政は、民営化すれば、こう

したサービスを実現できる、と主張しています。


 ですが、小竹さんは「夜間保育はたしかに親にとっては便利だが、長時

間、親と離れていなくてはならない子どもにとってはどうなのか?」「親に

は見えない、子どもの感性を育てるということも意識しなくてはならない」

とおっしゃっていました。また、「バウチャー制」については、所得によっ

て保育格差が生まれてしまい、保育の頃から社会階層が固定化される危険性

がある、と指摘していました。


※ バウチャー制については、報告その1(あんどう記)をご覧ください。


 もう一人の報告者、宮下智行さんからは、練馬区の保育園民営化の現状に

ついて、お話いただきました。練馬区では、2005年12月から公設民営

(民間委託)というかたちで保育園民営化が進められてきました。とくに、

宮下さんの関わっていらっしゃる光ヶ丘第八保育園は、「ピジョン」という

育児用品メーカーに運営が委託されました。


 お話によると、民営化されてから半年間で、園長をふくむ14名が退職し

たそうです。そのうちほどんどが、朝6時〜夜9時勤務など、劣悪な労働条

件のなかで体をこわして辞めていったそうです。


 報告のなかで、「ピジョン」の保育士募集広告をみせていただいたのです

が、「時給850円」「即日勤務可能な方」など、保育の質を保つのに「本

当に大丈夫か?」と一目で不安になってしまうような内容でした。


 質疑のなかで、小竹さんも宮下さんもおっしゃっていたのですが、民間で

はコスト削減のために、若い保育士を雇う傾向にあり、しかも年契約で雇う

(園長さえ!)のが一般的だそうです。そうなると、ベテラン保育士が育た

なくなり、結果として保育の質が低下してしまいます。こうしたお話を聞く

なかで、行政言う「ニーズにあった多様なサービス」って一体何なの?と、

あらためて考えさせられました。


 働く人にも、多くの利用者にも犠牲を強いる保育園民営化に反対!



くりはら記
posted by クッタア at 17:40| Comment(1) | TrackBack(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

7/28 公共サービス研究会 報告その1

みなさま

 こんにちは。先週金曜の公共サービス研究会は、保育園の民営化について

のお話でした。タイミングよいことに、首相の諮問機関である「規制改革・

民間開放推進会議」が、「規制改革・民間開放の推進のための重点検討事項

に関する中間答申」を昨日出しました。

http://www.kisei-ikaku.go.jp/publication/2006/0731/item060731_01.pdf


 ちなみにこの会議の議長は、プロ野球の球団合併や村上ファンドなど、ト

ラブルの背後に必ず潜んでいる、オリックスの宮内義彦です。


 この報告書の「重点検討の分野」の章では、「保育分野」に一節が割かれ

ています。そこでは利用者に対する保育料の直接補助方式の導入が提唱され

ています。現在のしくみでは、自治体からの補助金が認可保育園にのみ給付

され、認可外保育園は対象外となっている。これでは子供が認可保育園に通

う世帯にだけ補助金が行き届くことになるので不公平である。そこで従来の

保育施設に補助する方式をやめて、利用者に直接補助をする方式(いわゆる

バウチャー制)にするのが公平というのが導入の理由だそうです。


 補助金の不公平を問題にするならば、まず認可外の保育園をしっかりと補

助して、設備を充実させて、認可保育園にすればよいだろう、と僕でも思う

わけです。そうすれば待機児にも保育を提供できるわけだし。「推進会議」

では10人以上の大人が会議しているのに、こんなむちゃくちゃな論理に突っ

込む人がいなかったのでしょうか。


 「推進会議」はバウチャー方式によって親の保育の選択権が広がると主張

しています。この方式が本当に利用者の選択の幅を広げるのかについて、公

共サービス研究会で講師の小竹さんは、次のように否定的な見解を述べてい

ました。


バウチャー方式では、補助金+自己負担分で保育費をまかなわなくてはなら

ない。この自己負担分をたくさん払える人は、「専門講師による絵画教室、

音楽教室、体育教室」のオプションつき保育を享受できる。結局、保育の選

択の幅が広がるのは、多額の自己負担分を支払える親だけである。こうして

運よくお金持ちの親に生まれた子供だけが、小さい頃から完備された施設で

創造力と情操力を養う保育を受けることになる。


 たしかこのようなことを話されていたと思います。これでは「再チャレン

ジ推進」の以前に、最初からハンディを背負ってチャレンジする子供が増え

てしまいますね。金曜の学習会の詳しい報告は、もうすぐ公共サービス研の

ブログで見ることができると思うので、今しばらくお待ちください。


あんどう記
posted by クッタア at 17:28| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月23日

7/28 公共サービス研究会

「保育園のミンエイカに待った!」

〜民営化の何が問題なのか〜


講師 小竹広子さん(「労働情報」編集部)
日時 7月28日(金) 18:30〜
場所 文京シビックセンター5階研修室B
交通 地下鉄「春日駅」「後楽園」すぐ、JR水道橋徒歩10分
費用 500円


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 「官から民へ」のスローガンの下、小泉政権はさまざまな公共サービスを

民間に開放してきました。それは「サービス向上」の掛け声とは裏腹に、国

や地方自治体による公共サービスへの義務を放棄することでした。その流れ

は、子どもの成長と安心して保護者が働くことができる環境を保障してきた

「保育」という分野にまで及んでいます。


 さる5月22日、横浜地裁は、民営化を強引に進めたとして横浜市の保育所民

営化に「違法」の判決を下しました。この判決は、これまでなかば強引に進

められてきた保育所の民営化に一石を投じるものでした。この判決で、なに

が問題とされ、今後の運動に何を課題として残したのか。「労働情報」編集

部員で、同誌2006年6月15日号に「何でもミンエイカに、待った! 拙速な保

育園民営化、『違法』と判決」を執筆された小竹広子さんにお話を伺いま

す。


 また2005年12月に運営を民間委託した区立光が丘第八保育園をめぐ

り、区が業務委託した大手・育児用品メーカー「ビジョン」と契約し委託料

を支出したのは違法だとして、練馬区の住民が志村豊志郎区長を相手取り、

契約を無効にし、委託料約3億1千万円の区への返還などを求める訴えを起

こしました。同園では、ピジョンへの委託強行後、3月までの4カ月間で職

員の約三分の一に当たる計8人の保育士が退職し、同社に対して区長自ら改

善勧告を出しました。その後、園長の退職・交代に加え、4月1ヵ月で保育

士4人が退職しています。原告の一人である練馬区在住の宮下智行さんか

ら、練馬区における民営化推進の問題点と現状をうかがいます。

posted by クッタア at 02:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする